【のびのびトイロ】vol.13 食事に毎回、一時間半くらいかかっています。
多様な子育てを応援するアプリ「のびのびトイロ」では、子育て中の不安や悩みごとを信州大学医学部「子どものこころ発達医学教室」の先生方が答えるQ&Aコーナーを配信中。その中からピックアップした内容を転載して紹介します。【2025年7月号掲載】
お悩み 食事に毎回、一時間半くらいかかっています。
子どもが食事をするのに毎回、一時間半くらいかかります。食事中に遊んだり、歩き回ったりするわけでもないのですが、いつも時間がかかっています。「もういらない?」と聞くと「まだ食べたい」と言うので、食べ終わるまで待つようにしているのですが、そのような対応でいいのでしょうか。「早く食べよう」と言うとあせらせてしまいそうなので、急がせることはしていません。何かアドバイスがあれば、お願いします。
臨床心理士の児島佳代子先生がアンサー!
あせらなくていいけれど、生活リズムも大切です。
お子さんはいろいろな活動にゆっくり取り組むタイプかもしれませんね。または、食事中に注意がほかのことに向きやすかったり、考えごとを始めると「自分の世界」に入りやすいのかもしれません。そういうお子さんもいます。いずれにしても、お子さんをあせらせずに待つということでいいと思います。いい対応をされていますね。
ただ、毎食一時間半かかっているとなると、朝の身支度をする時間がなくなったり、睡眠時間が減ってしまうこともあるでしょう。できれば子どものペースでゆっくり食べさせたいところですが、食事に時間をかけすぎると次の食事までの時間が短くなり、子どもが空腹感を得にくくなって、次の食事もまた長引いてしまうということもあります。
生活リズムも大切です。食事や睡眠のペースが乱れそうな場合には、食事の時間をある程度、区切ってみることをおすすめします。
30分でひと区切りにしてみるのはどうでしょうか。
例えば、30分をひと区切りにしてみるのはどうでしょうか。30分間で食べられるところまで食べて、それで食事は終わりにします。普段に比べて食事の時間が減るので、「おにぎりとスープ」「肉まんと牛乳」というように、簡単に食べられるメニューにするのがおすすめです。
食事が早く終わって時間があきますが、あいた時間には遊んだりして、しっかり活動するといいですね。しっかり活動して、次の食事までに時間をあけると、お腹がすく感覚を持ちやすくなります。空腹感が強くなって、次の食事のときに食べるスピードが少し速くなる場合もあります。そうやって、食事のリズムを整えていくようにしましょう。
ただし、毎食30分で区切っていると、ゆっくり食べたい子にはストレスがかかることもあります。その場合には、例えば平日の朝は身支度もあって忙しいので30分で区切るようにして、その代わり夕食はのんびり食べるというふうに、メリハリをつけるといいでしょう。
一口サイズのにおにぎりなど、食べやすいものを用意して。
食事の時間が長くならないように区切っていけるといいのですが、そのために食事が子どもにとって苦しい時間になってしまってはいけません。時間を区切るとともに、食事を食べやすいものにすることも考えていきましょう。
食べるものの材料や大きさ、固さなどによって、食べやすさは変わります。例えば「一ロサイズのおにぎり」「好きなおかず」「取り分けられるもの」などを用意すると、子どもが手を出しやすくなるかもしれません。また、ワンプレートに盛り付けると、食べる量が明確になり、子どもがペース配分をしやすくなることもあります。気が散りやすい子、考えごとをしやすい子の場合には、食事と関係ないものをあらかじめ片付けておくのもいいですね。よけいな刺激を減らすと、食事に集中しやすくなります。
のびのびトイロさん
個性に合わせた多様な子育てを応援するアプリ「のびのびトイロ」では、みなさんから寄せられた不安や悩みごとについて、
信州大学医学部子どものこころの発達医学教室の専門医の先生方中心にお答えしているQ&Aコーナーを配信中。
赤ちゃんから思春期までのお悩みに対応。