イクジィ

長野県松本エリアの子育て応援メディア

子育てのNGワード

【子育ての「NGワード」、それを「OK」に変える逆転メソッド】vol.6「泣かないで」

【子育ての「NGワード」、それを「OK」に変える逆転メソッド】vol.6「泣かないで」

 子どものためを思って言った言葉でも、その子の心に響くとは限りません。かえって反発したり、自信や意欲を下げてしまうことがあります。せっかく子どもを大事に思って言葉をかけるのなら、その子にとってプラスになるようなやり方にしたいですよね。
 そこでこの連載記事では、子どもの発達にくわしい医師たちが子育ての「NGワード」と、それを「OK」に変えるためのポイントをお伝えしていきます。

回NGワード
泣かないで

子どもを落ち着かせるための言葉?

 子どもが泣き出したときに、親や先生が「泣かないで」「泣いちゃダメ」と声をかけることがあります。子どもを落ち着かせよう、興奮をしずめようと考えているのかもしれませんが、これはいい対応ではありません。

 「泣く」というのは、悲しい、怖い、つらいといった感情を抱えたときの「対処行動」だと考えられます。子どもなりに悲しみなどに対処しようとして、涙を流しているのです。泣くのはけっして悪いことではありません。

むしろ威圧感を与えてしまう

 大人が「泣かないで」「どうしてこんなことで泣くの」などと言っていると、子どもを落ち着かせるというよりは、むしろ威圧感を与えてしまいます。そのようなやり方では、泣き止まないことも多いです。たとえ泣き止んだとしても、子どもの感情の表出を止めることになってしまいます。それでは子どもは「どうして悲しかったのか」「何が怖かったのか」を表現できません。威圧的に接してくる相手には、本音なんて言えませんよね。

 園や学校の先生から「泣かないで」と何度も言われているうちに、その先生がいる教室に入れなくなってしまった子もいます。「泣いちゃダメ」と言い聞かせて「泣かない約束」をさせることには、なんの意味もないのです。

落ち着くのを待ってから、話を聞こう

 子どもが泣いているときには、おだやかに対応しましょう。背中などに優しくトントンとふれる、静かな場所に移動して落ち着くのを待つといった形で、子どもの「対処行動」を手助けしてください。

 そして泣くのがおさまってから、必要に応じて話をしましょう。「何があったのか」「どうして泣いてしまったのか」などを聞いてみるのもいいと思いますし、子どもの話を聞きながら「悲しかったね」「悔しいんだね」と声をかけ、その子の思いを受け止めるのもいいですね。本人が気持ちを切り替えやすくなるように、「お茶を飲む?」「あっちの部屋で休憩しようか」などと声かけをするのもいいでしょう。

 子どもの年齢によっては、対策を提案してみるのもいいですね。例えば、ゲームに負けると激しく泣いてしまう場合には、「負けたときの振る舞い方を一緒に考える」「その振る舞い方をシンプルなゲームで練習する」といった対策が取れます。そうすると、次に同じようなことが起きたときに「泣く」以外の方法で対処できるようになる場合もあります。

新美妙美先生

信州大学医学部 子どものこころの発達医学教室 特任助教

発達障がい、不登校等さまざまな子どもの相談診療を行う小児科医。一人ひとりの多様性に合わせて健やかに成長する子どもとお父さんお母さんを応援するべく、日々の診療にあたっている。仕事の育児の両立や繊細タイプの子どもの子育てについては、自らも模索奮闘中。小児科専門医、子どものこころ専門医。
LINEお友達会員募集中!

LINEお友達登録で最新情報をいち早くゲット!

投稿機能であなたもイクジィに参加できる!

QRコードをスマホで読み取って友達登録!