【のびのびトイロ】vol.27 赤ちゃんの頃から寝つきが悪く、改善しません。
多様な子育てを応援するアプリ「のびのびトイロ」では、子育て中の不安や悩みごとを信州大学医学部「子どものこころ発達医学教室」の先生方が答えるQ&Aコーナーを配信中。その中からピックアップした内容を転載して紹介します。【2026年9月号掲載】
赤ちゃんの頃から寝つきが悪く、改善しません。
子どもの寝つきが悪くて、苦労しています。赤ちゃんの頃は、抱っこをしていないと眠りませんでした。眠ってからだいぶ時間がたっても、布団に下ろすとすぐに目を覚ましてしまうので、抱っこしたままソファで眠っていました。いまは大きくなり、ずっと抱っこをしているわけにもいかないので、日中なるべく外遊びをさせるなど、いろいろな工夫をしていますが、寝つきの悪さがなかなか改善しません。
小児科医の清水亜矢子先生がアンサー!
睡眠時間や睡眠リズムには、個人差があります
子どもは、赤ちゃんの頃は眠ったり起きたりを短い時間で繰り返しています。しだいにその時間が長くなり、まとまって起きていること、まとまって眠ることができるようになっていきます。そうやって少しずつ、眠りが深くなり、睡眠のリズムも整っていくのです。
ただ、その発達の仕方には個人差があります。睡眠時間や睡眠のリズムは、子どもによって違います。また、季節によっても変動します。寝かしつけに関する親の苦労も、千差万別です。子どもが夜中に何度も起きてしまう、というケースもあります。
昼は体を動かし、夜は刺激を避けるようにしましょう。
睡眠には個人差があるわけですが、一般論として、寝つきやすくするための対策がいくつかあります。
まずは、夜と昼のメリハリをつけること。ご相談にもありますが、日中はしっかり太陽の光を浴びて体を動かし、心地よい疲れを感じるようにすると、夜に眠りやすくなります。就寝前にテレビやタブレットなどを視聴すると強い刺激になるため、それを避けるのも一つの方法です。
また、寝る前に一定のルーティンで行動すると、気持ちが落ち着きやすくなって眠れる子もいます。物音が気になる場合には、イヤーマフをするという方法もありますね。エアコンの設定温度を変えたり、寝具を替えたりすることで寝つきがよくなったお子さんもいます。
寝つくまでに1時間以上かかる場合には相談を。
このような工夫を試しても、うまくいかない場合もあるかもしれません。ご相談のように、布団に寝かせると起きてしまうということで、ずっと抱っこしているというような場合や、いろいろと手を尽くしても毎晩寝つくまでに1時間以上かかってしまう場合には、医療機関などで相談してください。そのような状況では、親も睡眠不足になって、心身ともに疲弊してしまいます。
なお、「1時間以上」は目安です。1時間以内でも「うまくいかない」「報われない」と感じている人は、悩みを抱え込まずに相談しましょう。