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【のびのびトイロ】vol.9 納得できない場面で、大泣きしてしまいます

【のびのびトイロ】vol.9 納得できない場面で、大泣きしてしまいます

多様な子育てを応援するアプリ「のびのびトイロ」では、子育て中の不安や悩みごとを信州大学医学部「子どものこころ発達医学教室」の先生方が答えるQ&Aコーナーを配信中。その中からピックアップした内容を転載して紹介します。【2025年3月号掲載】

お悩み「納得できない場面で、大泣きしてしまいます」

納得しないと動かない子です。家庭ではあまり叱らないようにして、子どものペースに合わせているのですが、外ではそうもいきません。子どもが納得できないことに直面して、大泣きしてしまうことがあります。ちょっと叱られただけでも泣いてしまいます。このままでは心の折れやすい子になってしまいそうで心配です。家庭でももう少し厳しくして、子どもがいろいろなことに適応できるようにしていったほうがいいのでしょうか。

精神科専門医の樋端佑樹先生がアンサー! 

「納得すれば動く」ということですね

お子さんの「納得しないと動かない」という特徴を理解して、あまり叱らずに対応しているのは、とてもいいと思います。

大人だって、特に説明もされないまま、納得できないことで注意されたら、反抗的になりますよね。子どもが納得できない場面でフリーズして動けなくなったり、暴れたり逃げたりするのも同じです。

「厳しく接していれば、いずれ納得する」というわけではないので、無理に叱る必要はありません。ただ、そうは言っても外出先などでうまくいかない場面が続くと、心配になりますよね。その場合の対応も考えていきましょう。

「納得しないと動かない」というのは、「納得すれば動く」ということでもあります。お子さんは、「これは必要なことだ」と納得すれば、約束やルールを守ることができるのではないでしょうか。お子さんが納得できる環境を整えていきましょう。

前提として、お子さんにとって楽しい生活があることが大切です。その暮らしを維持するため、明日も楽しく過ごすために「これが必要」ということを説明していきましょう。

 納得して過ごせるように、丁寧に説明しましょう

納得できなくて大泣きするというのは、一つの感情表現です。子どもは納得できず不快で泣く場合もあれば、叱られたのが怖くて泣く場合もあります。

子どもが大泣きすることがあったら、あとで本人に「なにがあったのか」「どんな気持ちだったのか」「どうしたかったのか」などを聞いてみてください。親が気持ちを受け止めることで、落ち着く子もいます。また、子どもの気持ちがわかれば、それにそって場面ごとのルールなどを説明することもできます。

子どもが自分で気持ちを言葉にできないようなら、親が「こんな気持ち?」と選択肢を示したり、「くやしかったね」などと言葉にしてあげるのもいいと思います。子どもが自分でも考えられるようになってきたら、「どうしたらよかったかな?」と一緒に考えるのもいいですね。子どもの気持ちも聞きながら、「この場面でこうするのは、なぜなのか」「どんなメリットがあるのか」を丁寧に説明し、子どもが納得して過ごせるように対話を繰り返していきましょう。また、「家族はここまではできる」「これ以上はできない」という基準を具体的に伝えるのもいいと思います。その場合、基準を示したら、子どもが混乱しないように一貫して守ることが大切になります。

目に見える形で示すと、 目に見える形で示すと、理解しやすくなる子もいます 


子どものなかには、注目している部分が狭く深く、見えていない部分が多くて、大人から説明を受けてもなかなか納得できないという子もいます。イメージできないことが多いために不安も強く、すぐには理解・納得できないんですね。

そういう場合には、望ましい行動をわかりやすく伝える必要があります。目に見える形で示すと、理解しやすくなる子もいます。例えばメモやカレンダーなどに見通しを書いて、それを見せながら説明すると、TPOなどを相談しやすくなることもあります。メモなども活用しながら、子どもが納得できるように説明していきましょう。

のびのびトイロ

のびのびトイロさん

個性に合わせた多様な子育てを応援するアプリ「のびのびトイロ」では、みなさんから寄せられた不安や悩みごとについて、
信州大学医学部子どものこころの発達医学教室の専門医の先生方中心にお答えしているQ&Aコーナーを配信中。
赤ちゃんから思春期までのお悩みに対応。

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