【子育ての「NGワード」、それを「OK」に変える逆転メソッド】vol.7「そういう決まりだから」
子どものためを思って言った言葉でも、その子の心に響くとは限りません。かえって反発したり、自信や意欲を下げてしまうことがあります。せっかく子どもを大事に思って言葉をかけるのなら、その子にとってプラスになるようなやり方にしたいですよね。
そこでこの連載記事では、子どもの発達にくわしい医師たちが子育ての「NGワード」と、それを「OK」に変えるためのポイントをお伝えしていきます。
第7回NGワード
「そういう決まりだから」
決まりがある理由を教えてもらえない
みなさんは子どもの頃に、学校の先生から「そういう決まりだから守りなさい」と言われて、納得できずにモヤモヤしたことはありませんか?
学校には決まりごとが多いですよね。家庭や職場にも決まりはありますが、それに比べて学校は決まりが特に多い。例えば、校則で靴下の色が指定されていることがあります。家庭や職場では、そこまで細かく決めることは少ないのではないでしょうか。
また、学校では「なぜ守らなければいけないのか」が説明されないまま、規則が示されることもよくあります。子どもが先生に「どうして靴下は黒じゃダメなんですか?」と質問すると、「そういう決まりだから」と言われたりします。
それでは決まりを守りたいと思えない
どうして決まりを守らなければいけないのか、教えてもらえない。でも守らないと怒られる。だから疑問を感じていても、従わなければいけない。とにかく大人の言うことを聞くしかない。それでは、子どもは決まりを守りたいと思えないでしょう。実際に、決まりごとを押しつけられて学校の先生を信用できなくなり、登校できなくなった子もいます。
また、納得できていないのに決まりを守らざるを得ない日が続けば、子どもは自分で考えることをやめてしまいます。それでは将来の自立に悪影響を及ぼすおそれがあります。
細かい決まりごとが山のようにたくさん設定されている学校もあります。そうすると、子どものノルマが多くなり、先生から子どもへのダメ出しも多くなります。子どもたちも先生たちも大変です。
決まりごとがあるなら、説明しよう
決まりごとを設定するのであれば、「どうしてその決まりができたのか」「決まりを守ると、どんないいことがあるのか」を子どもに説明してください。
大人は忙しくて、いちいち説明している時間はないかもしれません。しかし面倒でも説明することによって子どもが納得し、決まりを守るようになれば、大人も子どもも活動しやすくなります。子どもの視点に立って、子どもが納得できるように説明することがポイントです。口頭で伝えるだけでは聞き逃す子もいるので、内容を紙や黒板に書き出したりして、説明を補足しましょう。
時間が足りず、すべての決まりを説明するのは難しいという場合には、決まりごとを減らしてください。そもそも子どもの生活に、そんなにたくさんの規則は必要ありません。