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【WEBクリニック】風邪症状のとき、やった方がいいことを教えてください。

【WEBクリニック】風邪症状のとき、やった方がいいことを教えてください。

イクジィ読者さんから届いたお悩みを、小児科の先生に答えてもらう「WEBクリニック」。今回は、風邪症状があるときの対処法と、受診の目安について聞いてみました。【2024年10月号掲載】

2歳の男の子です。軽い風邪症状(と決めつけるのはいけないかもしれませんが)のときに、早く治すためにやった方がいいこと、避けるべきことを教えていただけたらと思います。それから、鼻水が長引くときには小児科を受診すべきか、耳鼻咽喉科を受診すべきか、いつも悩みます。何か、判断の基準などありましたら、お教えください。(匿住所/匿名)

一番の予防法は、普段からバランスよい食事と良質な睡眠を十分とり、体を使った遊びをたくさんして体力をつけることだと思います。感染症に関しては、流行期間中は保育施設以外のたくさんの人が集まる場所に長時間滞在しないようにすることでしょうか。

受診の目安としては、お子さんが夜ぐっすり眠ることができているかどうかだと思います。受診先は耳鼻科・小児科どちらでもいいと思いますが、鼻汁、鼻閉だけでなく咳も出ている場合は、小児科か胸の聴診も行っている耳鼻科を受診されることをお薦めします。

発熱は非常に分かりやすく具合が悪くなるので、親御さんたちはすぐ受診させてくださいますが、咳や鼻水に関しては熱がないと様子を見られる方が多いようです。でも実は、夜しっかり眠れないことの方がジワジワとお子さんの体に悪影響を及ぼしているのです。そして、何となく食欲が低下したり落ち着きがなく不機嫌になったり、風邪をひきやすくなったりすることもあります。

子どもの脳や体は、夜眠っている間に成長を促す成長ホルモンや気持ちを穏やかにするセロトニンというホルモンを分泌したり、その日に体験して得た情報を整理して発達を促したり、感染症に対する抵抗力を培ったりと、いろいろな仕事をしています。十分な時間(WHOの提言によると1〜2歳には11~14時間の良質な睡眠が必要だそうです)ぐっすり眠ることは、子どもにとってとても大切なことです。

咳こみや鼻づまりなどで眠りが浅くなってしまったり、何度も起きてしまって睡眠が寸断されたりすると、右記のような脳や体の大切な働きが妨げられてしまう危険性があります。鼻水以外に症状がない場合には、お子さんがぐっすり眠れているかどうかを目安にして考えていただくことをお薦めします。

宮林 麻里

宮林 麻里先生

みやばやしこどもクリニック 院長

一般小児科のほかに、発育・発達相談や心身症にも心血を注がれる。松本市在住、お子さん3 人のママ。趣味はバドミントンと料理。
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