【子どもとお山歩12ヵ月】カラマツの黄葉の中を歩きに。〜vol.8 上高地〜
抱っこ紐のころから、子どもと一緒に山へ。少しずつ歩ける距離が伸び、景色の見え方も変わっていく。1児のママ・真田緑さんの親子で楽しむ「お山歩(おさんぽ)」の記録です。【2025年11月号掲載】
開山の4月から閉山の11月まで、多くの登山者や観光客で賑わう上高地。
私も毎シーズン、幾度となく足を運びます。
上高地が素晴らしい場所だと改めて気が付いたのは、息子をお腹に授かり、妊娠前のように山登りができなくなったことがきっかけでした。
それまでももちろん、上高地を歩くたびに、「美しいな、空気が良いな」と感じてはいたのですが、これから歩く稜線へと気持ちが向いていたころには、その先の冒険のことで頭がいっぱいで、残念ながら上高地を歩くことにそれほど集中していなかったのだと思います。
子どもと一緒に訪れる自然を感じられるスポットとして、これ以上魅力の詰まった場所があるだろうか、と思うほど上高地は美しく、歩きやすく、休憩できるスポットも充実しています。
足元の季節の花を愛でたり、晴れた日には穂高連峰を間近に眺めたりと、いろいろな楽しみ方ができます。
私が特におすすめしたい時期は、5月のニリンソウのころと、10月のカラマツの黄葉のころです。
ニリンソウの季節には上高地から徳沢まで歩くのがおすすめ。
カラマツの黄葉の季節には、大正池でバスを降りて上高地まで歩き、余裕があれば岳沢湿原まで足を伸ばしてみるのも良いです。

夏が終わり秋になり、朝晩の寒さを感じるようになると、北アルプスの紅葉の進み具合や、稜線の初雪はいつになるだろうかと思いを巡らせます。
そして、冬の始まりを感じさせる冷たく澄んだ空気の中で、キラキラと美しく黄葉した頭上のカラマツを、息子がベビーキャリアに乗りながらぼんやりと眺めていた様子を思い出します。
お山歩Data かみこうち
難易度 ★☆☆☆☆ お散歩年齢 1歳0ヵ月
穂高連峰を望む標高1500mの山岳景勝地。河童橋は観光地としても有名で、整備された遊歩道は子ども連れにも安心。マイカー規制があり、松本方面からは沢渡駐車場よりバスまたはタクシーで約30分。トイレは協力金制。今年の閉山式は11月15日。