2歳の娘の水いぼが、急に増えてしまいました…
【2016年7月号掲載】
プールの時期ですが、2歳の娘のみずいぼに悩んでいます。急に増えてしまい、小児科にかかりましたが、取るのは痛いし数が多いので、免疫がつくのを待ったほうがいいと言われました。イソジンが良いと聞いたので試してみましたが、効果ありません。今年プールに一緒に行きたいのですが…。
松本市/匿名
みずいぼは別名、伝染性軟属腫といい、ウイルス感染によってできるものです。
いぼの中にはカプセル状の構造物があり、その中にウイルスがいます。つまりウイルスの「お家」があるわけです。この「お家」を引っ掻いたりしないでそっとしておけば、1〜2年で「お家」=いぼは消えてくれます。
でも、その前にいぼを掻き壊してウイルスがついた手で体の他の部分に触れると、ウイルスがその場所に定着・増殖して、新しいいぼ(新居?)を作ります。プールでのビート板やタオルの貸し借りでうつることもあるといわれています。
今のところいぼを治せる塗り薬はなく、基本的には特殊なピンセットでカプセルを壊さずに摘み取るか、液体窒素などで処置するという治療がおこなわれますが、いずれも痛みを伴います。みずいぼそのものは痒みや痛みを伴うことはないので、問題になるのはいぼが増えたり大きくなったりという、「見た目」です。
ですので、小児科ではいぼの数が多いと痛い思いをさせるデメリットのほうがいぼをなくすメリットより大きいと判断し、積極的には治療しないことが多いです。もし治療を希望されるのであれば、皮膚科を受診することをおすすめします。