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上の子の感染症って、乳児にうつりますか?

【掲載】

来年、第2子を出産予定でいます。4歳になる上の子が水疱瘡やおたふくかぜなどに罹った場合、乳児にもうつることはありますか? 危険なことなどないでしょうか。

(塩尻市╱G子)

お母さんが既に水疱瘡やおたふくかぜに罹ったことがあれば、お子さんは生後3、4ヵ月までは罹らないか罹っても軽症のことが多いですが、免疫記憶能力が未熟なので、大きくなってからまた罹る可能性があります。それから1歳までの乳児期は、感染症に対する抵抗力が最も低くなっています。  

水疱瘡は感染力が非常に強いので、兄弟が発症した場合にはかなりの確率で発症します。おたふくかぜは水疱瘡ほどではないですが、発症する可能性があります。潜伏期はいずれも2、3週間です。

もちろん普通の風邪もうつります。体力的にも弱いので、お兄ちゃんが咽風邪で済むようなウイルスでも、乳児が感染すると気管支炎になったりすることがあります。これらの病気は飛沫感染がほとんどなので、小さいお子さんのいるご家庭でうつらないようにすることは現実的には非常に困難で、お兄ちゃん、お姉ちゃんから風邪をもらうことは下の子の宿命と言うしかないかもしれません。

どんな感染症にも、非常に稀にですが重大な合併症が出ることがありますので、お子さんの様子に気を配って、具合が悪いときには早めにかかりつけ医の先生を受診するようにしてください。