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子どもの全身保湿、いつまでママがすべきなのかな

【2022年8月号掲載】

子どもの保湿についてです。お風呂上がりの子どもの保湿は、いつまでするものなのでしょうか? というのも、5歳6ヵ月の息子ですが、肌が少し弱く、赤ちゃんのころから皮膚科で処方していただいた保湿剤を使っています。先日、そろそろ…と思ってやめたところ、かゆみとかきむしりがすぐに出てしまい、市販のものを使用しましたが治らず、結局いつもの処方薬に戻しました。「逆に少し放っておくくらいの方が、肌も強くなるんじゃない?」といった夫の声に戸惑いながらも(笑)、来年は小学生…。いつまでママが全身保湿をすべきかな?と疑問です。安曇野市/なぎちゅう

乾燥肌のスキンケアに何歳までという区切りはなさそうですが、少しずつお子さん自身が塗るように教えていくことはできるのではないかと思います。手の届かない部分は親御さんが手伝ってあげても良いと思いますよ。小学校入学をきっかけに、できるところから自分でやることを促してみてはいかがでしょう。

ただし、「もう小学生だからやれるようになりなさい」ではなく、たとえば、「小学校に上がって少しお兄さんになるから、毎日お母さんが塗ってあげているクリーム(保湿剤)を手と足だけは○○が自分で塗ってみるのはどうかな」的な言い方で勧めてみて、できたら「すごい! ○○、自分でできたね」と褒めてあげましょう。

7歳くらいになると皮膚のバリア機能が大人に劣らないようになってくるので、試しに保湿剤を休んでみることもできるかもしれません。

入浴の仕方にも工夫があります。乾燥肌の人は湯舟に浸かる時間をできるだけ短くすることをお薦めします。特に皮膚の薄い乳幼児では長湯は皮膚温を上げるので、上がってから短時間で皮膚の水分が蒸発して奪われてしまい、5分もすると入浴前より乾燥した状態になってしまうからです。

そして、お風呂から上がったら、できれば5分以内に脱衣所で保湿剤を塗りましょう。お母さんたちの洗顔後のケアのように、濡れているうちにローションや乳液で水分を封じ込めるのと同じ作戦です。

塗るタイミングを工夫するだけで、効果がだいぶ違ってくると思います。お試しください。