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お子さんは母乳を１日何回飲んでいますか？ 必ずしも１歳までに卒乳しなくてはいけないということはありませんが、離乳食が進まない場合は話が別になってきます。

母乳にはある程度栄養があるので、離乳食を食べなくても子どもは大きく育ちます。しかし、一つ大きな問題があります。「母乳性貧血」という病気をご存じでしょうか？  母乳に含まれる鉄分は非常に少なく、乳児期後期の赤血球を作っていくには圧倒的に足りません。

ですので、１歳くらいまで離乳食をほとんど食べず、母乳ばかり飲んでいた子どもは、体格はよいですが、色白で風邪をひきやすかったり、回復力が弱かったりします。もし、お子さんが右記に当てはまるようでしたら、かかりつけの先生に貧血に関して相談してみてください。

離乳食を進めていくには、まず食事の前２時間は母乳をあげないようにして、お腹を空かせるようにしてください。それから、おやつにビスケットやせんべいなどのお菓子をあげるのではなく、そこも離乳食にしてみてください。

おやつ＝間食とは、食事の「間の食事」という意味で、朝昼夜の食事で十分な栄養をとれない子どもに、それを補う栄養を与えるための食事のことを言います。間食に甘いお菓子を与えると、次の食事の頃に血糖値が上がって、食欲がわかなくなっている可能性もあります。お子さんが離乳食を食べられるようになるまで、以上を試してみていただけますか？

最後に、お子さんが４か月、10か月健診を受けた保健センターに、お住まいの地区を担当している保健師さんがいます。離乳食の工夫の相談にものってくださると思うので、電話等でご相談されるのもよいかと思います。