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誤飲したとき、吐かせるかそのままか、その基準って?

【2023年11月号掲載】

先日、子どもがボタンを口に入れたのを見て、慌てて出させましたが、とてもびっくりしました。今後、気をつけなければと思ったのですが、飲み込んでしまったら吐かせるか、そのままでいいか、迷うこともあると思いました。その基準など教えていただきたいのと、小さくなくても意外と誤飲しやすい身近な物ってありますか? 匿住所/ママ

お子さんはおいくつでしょうか? 基本的に幼児は、拾ったものは何でも口に入れてしまうとお考えください。

直径4㎝以下のものは飲み込んでしまう可能性が大きいです。ボタンに限らず、キャットフードやおじいちゃんのお薬、お兄ちゃんのミニカーの柔らかい素材でできたドアをちぎって食べたという例もあります。たとえ5、6歳になっても「ふざけて」口に入れる危険性があります。固体だけでなく液体の誤飲も注意が必要です。

一番は、誤飲させないことです。お子さんがどのような場面でボタンを手に取り、口に入れたのか、詳しいことが分からないと適切なお答えはできませんが、確実に言える予防方法は、お子さんが口に入れそうで入れてはいけない物は、絶対にお子さんの手の届かない場所に置くことです。

もし、プラスチック製のボタンを飲み込んでしまったときは無理に吐かせず、便に交じって出てくるのを待ちましょう。一番危険なタイミングは、ボタンが喉を通過する時なのです。うまく食道の方へ送りこまれればいいのですが、喉頭(気管の入口)に蓋をするように引っかかってしまうと、息ができなくなり、あっという間に窒息してしまう危険性があります。これはボタンに限らず、おもちゃの部品や豆類(ピーナッツや枝豆など)のような食べ物でも起こり得ます。

誤飲したものによって、吐かせたほうがいいものと、吐かせなくてもいいもの、吐かせてはいけないものがあります。

日本小児科学会のホームページの一般の皆様へ→Injury Alart(傷害速報)には、いろいろな誤飲やその他の事故のケースレポートが掲載されていますので、一度ご覧になってはいかがでしょうか。誤飲恐るべし、です。