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のびのびトイロ

【のびのびトイロ】vol.12 集団遊びを嫌がり、ひとりで別のことをしようとします。

【のびのびトイロ】vol.12 集団遊びを嫌がり、ひとりで別のことをしようとします。

多様な子育てを応援するアプリ「のびのびトイロ」では、子育て中の不安や悩みごとを信州大学医学部「子どものこころ発達医学教室」の先生方が答えるQ&Aコーナーを配信中。その中からピックアップした内容を転載して紹介します。【2025年6月号掲載】

【お悩み】集団遊びを嫌がり、ひとりで別のことをしようとします。

おゆうぎや体操など、みんなで一緒に楽しむ活動に加わろうとしません。集団遊びでも、グループに入ることを嫌がったり、ひとりで別のことをしようとしたりします。「みんなで遊びなさい」と言い聞かせて集団のなかに入れると、強く反発することもあります。

ひとりで好きなことをして遊ぶのもいいのですが、グループでも遊べるようになってほしいと思っています。どんなふうに誘えばいいのでしょうか。

児童精神科医の本田秀夫先生がアンサー!

集団が苦手な子や、ひとりでいたい子もいます。

集団遊びを嫌がる場合には、さまざまな背景が考えられます。

大勢で集まることが苦手な場合もあれば、とくに苦手ではないものの、みんなと一緒にあわせて行動するよりも自分の好きなことをしたいという場合もあります。また、集団遊びがよくわからないという子や、うまくできないために自信がないという子もいます。部分的には参加できるものの、長時間になると嫌になってしまうというケースもあります。

興味はあるけどわからない、できない、参加しないという場合には、親や先生がサポートすることで集団遊びに参加しやすくなり、本人が楽しめるようになることもあります。

いっぽう、本人が集団遊びに興味をもっていないという場合には、無理にすすめないようにしましょう。

遊びというのは、本人が好きなことをすることです

遊びというのは本来、自発的な活動です。子どもが好きなことを、好きなやり方でするのが遊びです。子どもには、一人ひとりにその子の遊び方、楽しみ方があります。集団遊びを楽しめていない場合には、強要しないことが大切です。親や先生は子どもの遊びを、人との関わりを目指して行わせないようにしましょう。活動よりも人と関わることが優先されてしまうと、子どもが遊びを楽しめなくなることもあります。

子どもの楽しみ方を、そういうものとして理解しましょう。

集団遊びよりもひとり遊びを好む場合、基本的には、その子の楽しみ方はそういうものだと理解しましょう。ユニークな視点をもっているので、独特の遊び方をすることもあるかもしれませんが、大事なのは、本人が楽しく活動できているかどうかです。

集団遊びに無理に誘う必要はありませんが、遊びの内容を簡単なものにしたり、時間を短くしたりすることで、子どもが集団遊びに参加しやすくなる場合もあります。本人の遊び方を受け止めながら、集団遊びも工夫して、楽しめるようにしていきましょう。年中ぐらいになって幼稚園・保育園の生活に慣れてきても、集団遊びになかなか参加できないという場合には、専門家に相談して、工夫の仕方を聞いてみるのもいいですね。

のびのびトイロ

のびのびトイロ(アプリ)

個性に合わせた多様な子育てを応援するアプリ「のびのびトイロ」では、みなさんから寄せられた不安や悩みごとについて、
信州大学医学部子どものこころの発達医学教室の専門医の先生方中心にお答えしているQ&Aコーナーを配信中。
赤ちゃんから思春期までのお悩みに対応。

本田秀夫先生

児童精神科医 信州大学医学部 信州大学医学部子どものこころの発達医学教室教授 付属病院子どものこころ診療部長 長野県発達障がい情報・支援センター長

発達障がいの早期発見、早期介入から成人期の支援まで、あらゆるライフステージにわたる臨床経験をもつ発達障がいの専門家。知的障害を伴わない自閉症が稀ならず存在することを世界で初めて実証した疫学調査は国際的にも強化を受けている。現在は、大学を拠点として児童青年精神科医の育成と臨床研究体制の整備に取り組んでいる。
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