泣いても笑っても同じ時間が過ぎる であれば子どもと笑って過ごしたい

松本市／匿名

３月５日に南郷こどもプラザで行われた、「親子でわくわく♪コンサート〜歌とアルパのハーモニー」に行ってきました。初めて聴くアルパの優しく民族性のある独特な音色に、子どもも私も釘付けでした。

演奏者のマシュマロママさんは、お母さまがボーカル、娘さんがアルパを演奏しながらコーラスをされる親子デュオで、娘さんが小さいころの思い出を歌にしたオリジナルソングを、何曲か披露してくださいました。優しいお母さまの歌声と、娘さんの奏でる美しい音色、お二人のすてきな思い出の歌詞に、子どもが生まれてから今までの生活に重なる部分があり、気が付くと涙が止まりませんでした。

４月から子どもを保育園に預けます。初めての子育てで右も左も分からず、ただ精一杯過ごしてきた日々でした。思い描いていた笑顔があふれる子育てライフとは裏腹に、思うようにいかないことの連続で、子どもに対して怒ってしまうこともたくさんあり、こんな母親でごめんね、と自分を責めることは毎日。自己嫌悪になり、早く仕事に復帰したい…と、涙ながら旦那に訴えたこともありました。

ですが、気付けばあっという間に３月を迎え、保育園入園までのカウントダウンが始まると、成長を間近で見ることのできた喜び、たくさん見せてくれたかわいい笑顔、寝かしつけで気付いたら私が寝てしまい、目が覚めるとかわいい寝顔に癒やされたこと、上手くできなくて大声で泣いてしまうけど、そんな泣き顔すら愛しかったこと、それを堪能できたかけがえのない時間への感謝と、もっと笑顔で過ごせば良かったという、後悔の入り混じった気持ちでここ最近過ごしておりました。

オリジナルソングの歌詞に、「泣いても笑っても　同じ時間が過ぎる　だったら笑って過ごそうよ」というような歌詞があり、当たり前のことなのに何だかハッと気付かされました。同じ時間が過ぎていくなら、今この瞬間を、できるだけ子どもと笑って過ごそう。こうすれば良かった、もっとこうしてあげたら良かった、そう後悔して過ごすより、今目の前の子どもの気持ちに寄り添って、前向きに過ごそう。そんなことに気付かされ、涙が出ることで気持ちも少し浄化され、晴れやかになった演奏会でした。企画、運営してくださった皆さま、職員の皆さま、マシュマロママさん、ありがとうございました。