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症状がどの程度なら受診すべきか、判断に迷います

【2017年8月号掲載】

保育園に通い出し、風邪をよくひくようになりました。無色の水のような鼻水が出続けたり少し咳が出たりするとき、以前なら数日家で安静にさせ治していましたが、登園して外でも元気に遊ぶため、なかなか治らず…。悪化しないために、長引かないためにすぐに受診するべきなのか、自然治癒力に任せるべきか判断に迷うことがあります。咳がひどかったり色の付いたような鼻水、ひどい鼻づまりなどのときには受診し、薬をいただいていますが…。薬は、効果はもちろん副作用も気になります。お医者さんはそのことも含め、適切な薬の種類や量を出してくれると思いますが…。

安曇野市/ぱんだ

保育園に行き始めると、家にいたときよりも感染症にかかる機会がたくさんあるので、次々ともらっては風邪をひきます。これはお子さん自身の問題ではなく、単に環境が変わったことが原因です。

受診する目安の一つとしては、食事や睡眠が妨げられるような咳や鼻水、鼻づまりがあるとき、例えば夜咳込みや鼻づまりで苦しくて起きてしまったり、食べたものを咳とともに吐いてしまったりするときが挙げられます。特に睡眠が十分にとれないと成長や免疫力などにも悪影響がありますし、落ち着きがなくなったりイライラしたりしてお友達とのトラブルを引き起こす場合もあります。

発熱に関してですが、夜に38℃以上の高熱が出たときには、翌日の朝36℃台で元気でも念のため登園は控えて1日お家で様子をみることをお薦めします。朝は代謝が低下しているので体温は低めになりますが、午後から夜にかけて上昇してきます。風邪の場合熱は2〜3日続くことが多いので、登園しても発熱で早退する可能性がありますし、その間お友達に風邪をうつしてしまうことにもなります。特に園で感染症が流行しているときは、発熱した翌日の登園は控え、1日中38℃以上の熱が出なかった日の翌日から登園しましょう。お子さんは年中年長と成長するにつれて抵抗力が強くなり、風邪をひきにくくなってくると思います。

最後に豆知識です。普段から早寝(遅くても21時までには暗い部屋でお布団に入ること)早起きをして、しっかり朝ごはんを食べてから園や学校に行くことが、体と心の健康だけでなく学習能力の向上にも繋がるといわれていますので、ぜひ習慣にしていただきたいと思います。