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無熱性のけいれんを起こして驚きました

【2017年10月号掲載】

先日、子どもが無熱性のけいれんを起こしました(1歳半までに治ると言われています)。「熱性けいれん」は知っていましたが、今回のは初めてだったので驚きました。てんかんやけいれんについて、日頃気をつけるべきことなどがあれば教えていただきたいです。

松本市岡田/たかやん

最初にお話しておきたいのは、「けいれん」は症状の名前で「てんかん」は病気の名前であることです。つまり、「てんかん」は「けいれん」を起こす病気のひとつなのです。

けいれんを起こす子どもの病気でもっとも多いのは熱性けいれんですが、それ以外にもてんかんや胃腸炎、代謝異常、脳の病気など様々な病気があります。お子さんのけいれんが病院で検査の結果1歳半までに治るといわれたのであれば、良性のものと考えられます。

けいれん発作が起こりやすいのは、脳が半分目覚めているような状態、つまり、寝入りばなや起きがけのときです。寝不足や疲労で脳が疲れているときにも起こりやすいです。その他に光の激しい点滅(例えばアニメの戦闘シーンやカメラのフラッシュなど)でもけいれんが誘発されることがあります。21時過ぎまで起きている夜更かしや無理な日程でのお出かけなどでお子さんを疲れさせないように注意しましょう。また、スマホで遊ばせたり、暗いところでTV・DVD鑑賞させたりすることも避けてください。