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5歳になる娘の歯ぎしりと寝言が心配です

【掲載】

6月で5歳になる娘のことで相談します。娘は幼いころより歯ぎしりがあります(私もときどきしているようです)。歯ぎしりについてインターネットで調べてみると、ストレスが原因だと書いてあったり、子どものころの歯ぎしりはストレスとは関係ないと書いてあったり、さまざまです。娘はとても活発で、保育園へ行っていますが、降園後もお友達と外で走り回って遊んだり、週末も大きい公園などで体をたくさん使って遊び、夜間はぐっすり眠り、覚醒することはありません。そして寝言もかなりはっきり大きい声で言います。聞いていてどのような夢を見ているのか分かる程度です。先日は「さくらさいたら1年生、1人で行けるかな~♪」と大きい声で歌っていて、とても怖いと思いました。歯ぎしりや寝言はストレスと関係あるのでしょうか。本人は全く覚えていません。また、歯科的には今のところ問題ないようです。

(塩尻市/プリキュアオールスターズ)

歯ぎしりも寝言も睡眠中に起こるので、本人は全く覚えていないものです。

就寝から翌朝までの間、人間の眠りは周期的に浅くなったり深くなったりしていて、眠りの浅いときに寝言を言うことがわかっています。寝言は子どもだけでなく大人にもみられ、その内容や言い方はさまざまで、中には起き上がって相手の目を見て普通に会話したりすることもあるようです(実は私も、小学校の頃に同室で寝ていた姉を相手に寝言で会話していたことがあったようです。もちろん本人は、誰と何を話したのか全く覚えていませんし、朝までぐっすり眠っていたと思っていました)。

日中の活動で感動したり、興奮したり、怖い目に合ったりという、感情を揺さぶられるような緊張状態があると、眠りが浅くなって寝言が出やすくなるということがあるようです。お子さんの場合は、日中にいろいろなことを体当たりで経験してくるので、寝言が出やすいのかもしれません。

基本的に寝言には病的な意味合いはあまりありませんが、言葉だけでなく、泣き叫んだり暴れたり歩き出したりという行動を伴うと夜驚症と診断され、転落・転倒による怪我の危険性や保護者の睡眠障害がある場合には治療の対象となることもあります。

歯ぎしりについては、歯科的に問題がないのであれば様子をみてよろしいのではないかと思います。