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しゃっくりが止まらないときがあって心配になります

【2018年3月号掲載】

子どものしゃっくりについて教えてください。すぐに止まるときもありますが、ずっと止まらないときもあり、あまり頻繁に起きると、何か病気があるのかと心配になります。実際にしゃっくりの原因が何かの病気ということはあるのでしょうか。苦しそうだとなんとかしてあげたいと思うのですが、どうしていいか分かりません。親ができるしゃっくりの止め方があったら教えてください。

安曇野市╱はこべ

しゃっくりは横隔膜のけいれんによって起こるもので、瞬間的に息を吸い込むような状態になって声帯を震わせるので「ヒック」という声のような音を伴います。

しゃっくりはお母さんのお腹の中にいるときにも起っていることがわかっていて、子どものうちはよく起こりますが、大人になるにしたがって起こりにくくなっていきます。大人も冷たい物や辛い物を食べたり酔っぱらったりしたときに起こることがあります。子どものしゃっくりは幼さからくる生理的な現象で、ちょっとした刺激で起こりやすいのですが、一日中止まらないということはほとんどなく、食事をしたりちょっと遊んだりしているうちに気がつくと止まっていることが多いです。

もちろん(私が子どものころからある迷信ですが)100回続いても命に別状はないですし、あえて止める必要はありません。むしろ、無理に止めようとしたり心配そうな表情を見せたりすると、かえってお子さんを不安にさせてしまうことがあるので、できれば気にしない「ふり」をしていただいたほうがいいと思います(実際に気にしないのは無理だと思いますので)。

子どもの場合、しゃっくりの原因となる大きな病気はありませんが、もしも、24時間以上1回も止まらずにずっとしゃっくりをし続けるようなことがあれば、念のためかかりつけ医を受診してください。