WEBクリニック

インフルエンザ予防接種の量と回数について質問です

【2019年1月号掲載】

■インフルエンザの予防接種、子どもは2回接種ですよね。もし、1回しか受けられなかったら、あまり効果は期待できないのでしょうか。また、下の子がまだ3か月ですが、迷っています。受けられる年齢については、何か月以上とかあるのでしょうか。松本市/匿名

■そろそろインフルエンザ流行の時期になりますね。子どもは2回接種ですが、大人と同じ量の薬を使っているのが不安です。体は小さいのに、大人と同じ量で強すぎないのでしょうか? 教えてください。安曇野市/ぽん

インフルエンザワクチンを接種する量と回数は、その効果と安全性を検討した上で定められており、生後6か月以上3歳未満は1回0・25ml、3歳以上13歳未満は0・5mlを2〜4週間の間隔をあけて2回接種することになっています。

13歳以上は1回接種で十分な抗体価の上昇(=免疫学的効果)が認められたために1回接種でよいとされていますが、13歳未満の子どもでは同じ効果を得るためには2回接種が必要とされています。お子さんが3か月の場合、ご本人への接種はできませんが、ご両親や兄弟など全員がワクチンを接種して、家庭内へ感染を持ち込むリスクを下げることをおすすめします。

ちなみに、子どもに定期接種を行っている水痘や麻疹・風疹混合など多くのワクチンの接種量は大人も子どもも0・5mlです。B型肝炎ワクチンの場合には生後2か月以上10歳未満は0・25ml、10歳以上は0・5ml、日本脳炎の場合には6か月以上3歳未満は0・25ml、3歳以上は0・5mlです。